WORKS 判断の引き受け

部長層向け戦略立案研修のサブ講師(投資家役)

「自部署が独立会社になる」設定で部長層が立案した戦略を、投資家役として論理的に問い直し、先方から高い評価を得た

  • 実行再現設計
  • チーム・組織
  • コンサル(組織・人)

状況

2023年、変革期にある大手百貨店グループにおいて、グループ各社の部長クラス(一部、執行役員・子会社社長を含む)を対象とした幹部育成研修に、サブ講師として参画。研修は「自分の部署が会社として独立することになった」という建て付けで、部長層が目指す姿・戦略・実行計画を立案し、投資家役のサブ講師にプレゼンして新会社設立(追加投資)の承認を得る、という3回連続のシミュレーションワーク。投資家役のサブ講師を担い、1人あたり数分という短い持ち時間の中で、参加者の戦略プランに質問を重ねた。

課題

受講者は人生の先輩にあたる部長クラス。その戦略プランの多くは、現在進行中の施策の延長や、事実情報の乏しい印象論・空想に留まり、「何の為の戦略なのか」「戦略が遂行され続ける状態をつくる」という考えが乏しい状態だった。きわめて短い持ち時間の中で、相手の立場に配慮しつつ、戦略の再考余地を本質的に突くという、難度の高いファシリテーションが求められた。

解決方法

投資家という設定を活かしつつ、自身が事業会社で中期経営計画の策定に携わった実体験をふまえ、「変化する市場環境の中で生きた道筋になるか」をフラットに一緒に考える関わり方を冒頭で示した。戦略を「必要性・実行性・蓋然性」の3軸で捉え、各受講者のプランがどの軸で不足しているかを質問を通じてその場で特定。「目指す姿以上の戦略は出ない」「戦略の入口は方向と範囲」といった構造を、繰り返しの質問の中で受講者自身に気づかせた。さらに、戦略だけでなく「戦略は合意するもの、共感するのは目指す姿」など、組織を動かす観点まで講評で接続した。

成果

短い持ち時間の中で、部長クラスの戦略プランの再考余地を論理的に突き切り、先方から高い評価を得た。受講者一人ひとりに対し、具体的なフィードバックと次に取り組むべき宿題を残した。